平澤 直之(ひらさわ なおゆき)
水戸股関節センター センター長
医学博士 / 日本整形外科学会認定医・日本医師会健康スポーツ医
昨今医療の世界では専門化が進んできておりますが、整形外科の分野も例外ではありません。古くは漫画でいうブラックジャックのように脳外科から、腹部外科、胸部外科、整形外科、形成外科まで万能だった外科医もいたようですが、科学技術の発展と医療分野の細分化とともに、整形外科の分野内でも専門化が進んでおります。現在多くの病院で人工股関節全置換術が行われておりますが、手術をするだけなら経験が未熟でも可能です。しかし外科医の熟練度により明らかに術後の回復の早さ、術後脱臼の確率、人工関節の寿命が異なります。後述しますが、我々の施設で人工股関節置換術を行う限り、「術後してはいけないこと」「退院後の制限」は原則として一切設けません。当センターでは、医師をはじめ、看護師、リハビリテーションのスタッフが股関節疾患に特化して治療にあたるようにしているため、股関節疾患に関しては全国で最先端の治療を、自信を持って提供させていただきます。
経歴
1999年 東京医科歯科大学卒業、医師免許取得、同学整形外科医局で研修
2003年~ 日産玉川病院股関節センター勤務
2006年 佐久総合病院股関節医長
2007年 さいたま赤十字病院股関節医長
2008年 日産玉川病院股関節センター医長
2010年 北水会記念病院股関節センター長
手術症例数(執刀症例のみ、助手は含まず、2006年以後)
北水会記念病院(2010年4月から2014年3月分)
人工股関節全置換術 581例
人工股関節再置換術 44例
RAO 7例
※これらの実績は、水戸市内の医療機関において1位の手術数となります
日産玉川病院(2008年4月から2010年3月)
人工股関節全置換術 236例(うち表面置換術6例)
人工股関節再置換術 12例
RAO 12例
その他股関節骨切り術 4例
外傷(骨折など) 18例
さいたま赤十字病院(2007年4月から2008年3月)
人工股関節全置換術 68例
人工股関節再置換術 3例
外傷(骨折など) 128例
佐久総合病院(2006年4月から2007年3月)
人工股関節全置換術 48例
人工股関節再置換術 5例
外傷(骨折など) 88例
公表論文(2006年以後)
※北水会記念病院以外で、現在、赴任している病院での論文を含む
変形性股関節症患者におけるD-DIMER上昇について RDCとの関連
平澤直之、奥田直樹、佐藤敦子、野木圭介、松原正明
日本人工関節学会誌 40巻(2010.12)
Effect of CT slice thickness on accuracy of implant positioning in navigated total hip arthroplasty.
Hirasawa N, Matsubara M, Ishii K, Hagino S, Okuda N, Sekiya I, Muneta T.
Comput Aided Surg. 2010;15(4-6):83-9. Epub 2010 Nov 2.
当院での人工股関節全置換術におけるDPC導入後のコスト変異とその考察
平澤直之(日産厚生会玉川病院 股関節センター)、松原正明、奥田直樹、佐藤敦子、野木圭介
Hip Joint 36巻(2010.10)
日本人の変形性股関節症における脚長差の計測法の比較
平澤直之、松原正明、萩尾慎二、奥田直樹
日本人工関節学会誌39巻(2009.12)
股関節の深部感染の評価におけるFDG-PETの有用性
平澤直之、松原正明、萩尾慎二
Hip Joint 35巻(2009.10)
CT Based Navigationの大腿骨側への挑戦 精度向上を目指して
平澤直之、松原正明、萩尾慎二
Hip Joint 35巻(2009.10)
CT-Based Navigation systemの精度とCTのスライス幅との関係
平澤直之、小林雅文、石井研史、奥田直樹、萩尾慎二、松原正明
日本人工関節学会誌 38巻(2008.12)
Stryker Navigation SystemにおけるMISとの併用 その有用性とpitfall
平澤直之、小林雅文、石井研史、奥田直樹、萩尾慎二、松原正明
Hip Joint 35巻(2008.11)
THAにおけるCT based navigation systemの有用性と現状における限界点
平澤直之、奥田直樹、松原正明
Hip Joint 32巻(2006.10)
塚田 幸行(つかだ さちゆき)
水戸人工膝関節センター センター長
医学博士 / 日本整形外科学会専門医
安全で確実な手術を追及することはもちろんのこと、手術後の痛みを最小にすることを目標としています。
① 筋肉を切らない手術
② 最新の痛み対策処置(関節周囲多剤注射)
③ ひざの血流遮断を行わない手技(駆血帯を使用しない手術)
上記の方法により、痛みの低減を行ってきました。この方法で行った私自身の人工膝関節手術の執刀数は2013-14の2年間でおよそ300例ですが、かつて行っていた方法と比較して患者さんの手術直後の痛みは格段に小さくなっています。
人工膝関節手術は非常によい治療法ですが、まだこの手術を行うほど膝の病状が悪くない患者さんにはリハビリや人工関節以外の手術をお勧めしています。ひざの痛みでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
手術症例数(執刀症例のみ、助手を含まない)
人工膝関節置換術 620関節
人工股関節全置換術 92関節
学歴
平成16年 日本医科大学 卒業
職歴
平成16年 亀田総合病院臨床研修医・整形外科
平成20年 新潟中央病院整形外科
平成22年 川口工業総合病院整形外科
平成24年 猫山宮尾病院整形外科
平成26年 聖路加国際病院整形外科
平成27年 北水会記念病院水戸人工膝関節センター
論文
筆頭著者が塚田の公表論文(英語)
1.
Pain control after simultaneous bilateral total knee arthroplasty: a randomized controlled trial comparing periarticular injection and epidural analgesia.
Tsukada S, Wakui M, Hoshino A.
JBJS Am. 2015
2.
Postoperative epidural analgesia compared with intraoperative periarticular injection for pain control following total knee arthroplasty under spinal anesthesia: a randomized controlled trial.
Tsukada S, Wakui M, Hoshino A.
JBJS Am. 2014
3.
Anatomic variations of the lateral intercondylar ridge: relationship to the anterior margin of the anterior cruciate ligament.
Tsukada S, Fujishiro H, Watanabe K, Nimura A, Mochizuki T, Mahakkanukrauh P, Yasuda K, Akita K.
Am J Sports Med. 2014
4.
Metal block augmentation for bone defects of the medial tibia during primary total knee arthroplasty.
Tsukada S, Wakui M, Matsueda M.
J Orthop Surg Res. 2013
5.
Locking versus non-locking neutralization plates for treatment of lateral malleolar fractures: a randomized controlled trial.
Tsukada S, Otsuji M, Shiozaki A, Yamamoto A, Komatsu S, Yoshimura H, Ikeda H, Hoshino A.
Int Orthop. 2013
6.
Uncemented third-generation ceramic-on-ceramic total hip arthroplasty using metal acetabular shell with direct taper locking liner.
Tsukada S, Wakui M, Matsueda M.
Arch Orthop Trauma Surg. 2013
7.
Intraoperative soft tissue tension and postoperative range of motion in posterior stabilized total knee arthroplasty.
Tsukada S, Hoshino A, Cho S, Ikeda H.
Arch Orthop Trauma Surg. 2013
8.
Intramedullary screw fixation with bone autografting to treat proximal fifth metatarsal metaphyseal-diaphyseal fracture in athletes: a case series.
Tsukada S, Ikeda H, Seki Y, Shimaya M, Hoshino A, Niga S.
Sports Med Arthrosc Rehabil Ther Technol. 2012
9.
Postoperative stability on lateral radiographs in the surgical treatment of pertrochanteric hip fractures.
Tsukada S, Okumura G, Matsueda M.
Arch Orthop Trauma Surg. 2012
10.
Bulk femoral head autograft without decortication in uncemented total hip arthroplasty: seven- to ten-year results.
Tsukada S, Wakui M.
J Arthroplasty. 2012
11.
Decreased accuracy of acetabular cup placement for imageless navigation in obese patients.
Tsukada S, Wakui M.
J Orthop Sci. 2010
12.
Minimally invasive intermuscular approach does not improve outcomes in bipolar hemiarthroplasty for femoral neck fracture.
Tsukada S, Wakui M.
J Orthop Sci. 2010
筆頭著者が塚田の公表論文(日本語)
1.
手術時間と人工膝関節置換術後深部感染
塚田 幸行, 星野 明穂, 島谷 雅之, 吉村 英哉, 望月 智之, 池田 浩夫
臨床整形外科.2013
2.
変形性膝関節症に対する鏡視下デブリードマン 人工膝関節置換術施行例からの検討
塚田 幸行, 星野 明穂, 池田 浩夫, 吉村 英哉, 望月 智之, 島谷 雅之, 塩崎 彰, 高橋 徹, 小松 秀郎, 仲津留 恵日, 尾辻 正樹, 塩田 幹夫
日本人工関節学会誌.2012
3.
人工膝関節置換術における抗生物質含有セメントの術後感染予防効果
塚田 幸行, 星野 明穂, 池田 浩夫, 塩崎 彰, 島谷 雅之, 林 将也, 望月 智之, 吉村 英哉
JOSKAS. 2012
4.
人工膝関節置換術後大腿骨顆上骨折に対する逆行性髄内釘とロッキングプレートの比較
塚田 幸行, 松枝 宗則, 奥村 剛, 原 敬, 川越 得弘, 堀苑 英寛
整形・災害外科. 2012
5.
大腿骨転子部骨折術後の内固定破綻に対するサルベージ手術
塚田 幸行, 奥村 剛, 菅原 留奈, 金城 忠克, 松枝 宗則, 山本 康行
整形・災害外科. 2011
6.
前方進入法による大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換術(後方進入法との比較)
塚田 幸行, 仲宗根 素子, 忽那 岳志, 山本 康行
骨折. 2010
佐藤 広高(さとう ひろたか)
泌尿器科
日本泌尿器科学会専門医・指導医
泌尿器科一般の疾患を診療しますので何なりとご相談ください。骨盤臓器脱(膀胱脱、子宮脱、直腸脱)に対するメッシュ手術を現在までに150例施行しています(平成23年1月から)。本年秋から腹腔鏡下膣仙骨固定術も導入予定です。
尿失禁のテープ手術(TOT)も行っています。現在までに50例施行しています(平成23年1月から)。尿路結石症に対してはホロミウムレーザーによる内視鏡手術(硬性鏡、軟性鏡)を行っています。女性骨盤臓器脱手術、尿失禁手術や尿路結石症手術はいずれも低侵襲であり短期間(クリティカルパスの利用)の入院で対応していますので遠慮なさらず何なりとご相談ください。
経歴
平成9年 日本大学医学部 泌尿器科学教室へ入局
平成9年から11年まで日本大学医学部附属板橋病院、駿河台日本大学病院にて研修
平成11年から16年まで日本大学医学部泌尿器科研究医員として勤務
平成15年 日本大学医学部大学院修了、学位取得(前立腺癌の遺伝子異常の解析)
平成16年より東京都立豊島病院泌尿器科に勤務
平成17年より日本大学医学部附属練馬光が丘病院泌尿器科に勤務
平成21年より小豆畑病院に勤務
平成27年4月より北水会記念病院に勤務
所属学会
日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本女性骨盤底学会
業績
第41回日本癌治療学会総会 2003年10月22−24日
Dual-color FISH法による前立腺癌の発生、進展に関与する遺伝子異常の解析 筆頭
第41回日本癌治療学会総会 2003年10月22−24日
Bosniak分類Category IIIの再評価 特に画像所見と術中所見との比較 / 嶺井定嗣 佐藤広高
第41回日本癌治療学会総会 2003年10月22−24日
表在性膀胱癌における上部尿路再発の検討 / 森田恒太郎 佐藤広高
第42回 日本癌治療学会総会 2004年10月27日
マルチスライスCTを用いた尿路上皮癌のスクリーニング / 嶺井定嗣 佐藤広高
東京地方会 2003年 2月21日
同一腎に淡明細胞癌と乳頭状腎細胞癌が認められた腎細胞癌の一例 筆頭
第27回 SIU 2004年10月3日
Fluorescence in situ hybridization (FISH) analysis of c-myc amplification and loss of P53 in stage T3 N0 M0 prostate cancer in Japanese patients
第43回日本癌治療学会総会 2005年10月26日
前立腺全摘除術後外科的切除縁陽性例の遠隔成績と予後規定因子の検討 / 蜂矢隆彦 佐藤広高
第91回日本泌尿器科学会総会 2003年4月2日
Stage C前立腺癌におけるFISH法による7,8,16番染色体数的異常の解析 筆頭
第98回 AUA 2003年4月26日
FLUORESCENCE IN SITU HYBRIDIZATION (FISH)
ANALYSIS OF C-MYC AMPLIFICATION IN STAGE
T3 N0 M0 PROSTATE CANCER IN JAPANESE PATIENTS
第94回日本泌尿器科学会総会 2006年4月12日
根治的前立腺全摘除術後の尿禁制に関する検討 / 山中弥太郎 佐藤広高
第94回日本泌尿器科学会総会 2006年4月12日
Bellini管癌(集合管癌)の臨床的検討 / 吉沢剛 佐藤広高
第78回日本泌尿器科学会東部総会 2013年10月17日
当院におけるTVM手術合併症に関する臨床的検討 筆頭
第16回日本女性骨盤底医学会 2014年7月12日
当院におけるTVM手術前後の過活動膀胱合併例の検討 筆頭
第79回日本泌尿器科学会東部総会 2014年10月12日
過活動膀胱を合併した骨盤臓器脱患者におけるTVM手術前後の下部尿路症状についての検討 筆頭
論文
2006年6月 13巻 6号 761−766
Fluorescence in situ hybridization analysis of c-myc amplification in stage T3N0M0 prostate cancer in Japanese patients 筆頭
2004年12月 11巻12号 1133-1135
Multicentric liposarcoma. 筆頭
2002年7月 9巻7号 398-401
Combined tumor consisting of non-functioning adrenocortical adenoma and pheochromocytoma in the same gland. 筆頭
2002年11月 61巻11号 396-402
日大医学雑誌
局所浸潤性前立腺癌におけるFISH法を用いたc-myc遺伝子異常の解析 筆頭
2003年12月 12巻2号 114-119
日本小児泌尿器科学会雑誌
乳児期までに発見された水腎症の検討 / 吉田利夫 佐藤広高
2003年3月 16巻3号 241-244
泌尿器外科
嫌色素細胞性腎癌の4例 / 咲間隆裕 佐藤広高