股関節専門外来の特徴
1. 熟練した医師、看護師、リハビリテーションスタッフにより股関節に特化した最先端の治療を提供いたします。その結果、早期回復、早期社会復帰、早期日常生活復帰を実現します。
当外来では、医師はじめ看護師、リハビリテーションスタッフが股関節疾患に特化して治療にあたるようにしているため、股関節疾患に関しては全国で最先端の治療を、自信を持って提供させていただきます。手術に当たっては当然MIS(最小侵襲手術)で傷口も小さく回復も早い治療を実施しております。
また、手術後のリハビリテーションも早期回復、社会復帰、退院後の満足度を図る上で重要です。当院は回復期リハビリテーション病棟を併設しており、しっかりとリハビリテーションを行うことにより
- ① 入院前にできた動作は全て実現してから退院する(人工股関節全置換術の場合)
- ② もともと介護に手を要していなかった方は、退院後も自立している
- ③ 特にベッド、手すりなどを新たに必要とすることはない
としております。当然のことながら「家族に迷惑をかけるから手術を受けられない」「独り身だから手術を受けられない」などということはありません。また、リハビリのために他の病院に転院しなければならないということもありません。
2. 術後に禁忌肢位などの制限のない、自由な生活を実現します。
我々の施設で人工股関節置換術を行う限り、「術後してはいけないこと」「退院後の制限」は原則として一切設けません。従来、人工股関節全置換術の術後には禁忌肢位を設け、患者様にしゃがみ込み、正座、胡坐などを制限してきておりましたが、最新の技術ではそのような制限は必要ありません。当院で手術を受けた患者様は何一つ制限なく生活されております。詳しくは「人工股関節全置換術」及び「なぜ脱臼しないの?」をご覧ください。
3. 他家骨移植などの技術を駆使して、他院で手術を諦められた股関節疾患に対しても治療を行い、良好な結果を得ております。
小児期からの変形で股関節を悪くしてしまった方、または以前に骨切り術を受けて骨が著しく変形した方、人工股関節が長期に緩んで骨が破壊されてしまった方などは、人工股関節を入れることが非常に困難となります。当院では、平成22年10月から平成26年10月にかけて水戸市内または周辺の中核病院で治療不能と諦められた52名の患者様に対し、手術療法を行ってきております。いずれも満足のいく治療結果を得ております。他院で治療不能と言われても、諦めずに受診してみてはいかがでしょうか?