リハビリテーション

手術を行う前の状態は患者さんによってさまざまです。
例えば、ひざの痛みはあるが1km歩くことができた患者さんと、ひざの痛みによってほとんど車いすで生活していた患者さんとでは、ひざの周りの筋力は違います。
また、家庭環境もさまざまです。ご自身の部屋が2階にあり、階段をいつも使わなければならない患者さんならば、退院後を考えて階段の上り下りの練習を入院中に積極的に行う必要があります。
当院では理学療法士が手術前日から介入し、歩行能力や家庭環境を含めた情報をもとに患者さんごとに最も適したリハビリを行います。

当院のリハビリの特徴は、理学療法士の人員が他の医療機関と比べても充実しており、ひとりひとりの患者さんの1日のリハビリを行える時間も長くとれることです。ぜひ当院リハビリテーション科のホームページもご覧ください。

人工膝関節手術を行ったあとのリハビリは、手術を行った次の日から行います。
人工膝関節は強固に骨に固定されているため、手術してすぐに足に体重をかけたり、関節を動かしたりしても全く問題はありません。また、当院では積極的な痛み対策を行っており、痛みによるリハビリの制限も大きくありません
手術後の早い時期からリハビリを行うことにより、回復が早くなることに加えて、合併症(エコノミークラス症候群など)の予防にもつながります。

入院中に、退院後の生活ができるところまでのリハビリは行いますが、さらなるリハビリテーションの継続が必要な患者さんは、退院後にも通院でのリハビリを行います。