後期研修医(泌尿器科専攻医)の当施設での研修に関して
※2024年4月より、泌尿器科専攻医の臨床研修を開始致します。
北水会記念病院 泌尿器科
●わが国の専門医育成システム
大学医学部を卒業後、医師国家試験に合格し、更に2年間の初期臨床研修を終えた医師の多くが、高度な資格である専門医の取得を目指します。専門医を目指す医師(=専攻医)は、まず自分が目指す診療科(基本領域)を決め、専門研修プログラムに所属して指導医のもとで決められた年限(3~5年間)の研修を専攻します。専門研修は一つの病院にとどまらず、様々な地域の多様な医療機関での診療に従事し、技術習得や経験を積んでいきます。その理由は、地域あるいは病院の規模によって経験できる疾患が大きく異なるためで、多様な臨床経験を積んで様々な疾患を診療できるようにするための施策です。専門研修修了後は領域ごとに実施する認定試験を受け、試験で合格した医師だけが専門医を名乗ることができます。専門医は原則5年ごとの更新があり、更新のための基準も定められています。
●今までの学会専門医から日本専門医機構認定専門医へ
2018年度より、これまでの個別領域で独自に設定された学会専門医制度を、基本領域間で統一された日本専門医機構認定専門医へ移行する制度が始まりました。既に取得を終えている個々の学会専門医も、日本専門医機構の統一された更新認定基準に基づいた専門医資格の更新が始まり、旧来の専門医は全て日本専門医機構認定専門医へ移行することとなります。この制度により、専門医の質の担保がこれまで以上に進むことが期待されています。
※当院の泌尿器科常勤医師2名は、既に日本専門医機構認定泌尿器科専門医であり、併せて日本泌尿器科学会認定指導医として登録されております。
●当院は定期的に専攻医を受け入れる施設です
当院は専攻医を受け入れ、指導・教育する機関(日本泌尿器科学会拠点教育施設)となっております。現在、東邦大学医療センター大森病院、自治医科大学さいたま医療センターの2施設と連携しており、同施設より専攻医が研修目的で赴任し、研鑽を積んでおります。
専攻医は、たくさんの患者様の診療に携わることで、自身の知識と経験を積み上げていく段階の医師であるといえます。既に専門医・指導医である医師も、例外なくその道を歩んできております。専攻医はもちろんプロの医師ではありますが、専門医としては道半ばです。至らぬ点は、チーム医療として指導医が補完していきます。以上から、ぜひ安心して専攻医の診療を受けて頂ければと思います。
文責:代表指導医 大塚 勝太