「ダヴィンチ手術」とは手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術となります。
「ダヴィンチ」は患者様の身体への負担を極力抑える技術を用いて、複雑な手術を可能とするために開発されました。
高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムにより鮮明な手術画像をもとに、医師の操作で人間の手の動きを再現する装置です。
「ダヴィンチ手術」は、認定資格を取得し、トレーニングを積んだ医師が操作します。
北水会記念病院泌尿器科では、主に前立腺悪性腫瘍に対してなど、手術支援ロボットの技術を用いて手術を提供していきます。
ダヴィンチ手術では、身体に8~12㎜ほどの穴を開け、ロボットアームや内視鏡カメラを挿入するため従来の手術よりも小さな傷口で手術が可能となります。小さな傷口に伴い出血量も少ないとされています。
ダヴィンチ手術は、身体への負担が少ないことから術後の回復が早い傾向にあります。その結果、入院期間の短縮や早い段階での社会生活への早期復帰の可能性が高まります。
ロボットの手術支援により手ブレを抑えます。またロボットアームの多関節機能により様々な角度からの視野の確保と細密な動きが可能となります。
ダヴィンチは、医師が操作を行う「サージョンコントロール」、内視鏡から送られる画像を処理する「ビジョンカート」、患者様の体内で執刀するロボットアームや内視鏡カメラを備えた「ペイシェントカート の3つで構成された施術支援ロボットです。執刀する医師を支援するものであって、ロボットが自動で手術を行うものではありません。
医師は、画面に映される患部の3D映像を見ながら、コントローラーを使って手術を行います。コントローラーには手振れ補正機能が搭載されており、人の手である以上避けられないわずかな手振れが除去され、ロボットアームが正確な動きを再現します。また、ズーム機能により、患部の細かい様子を確認しながら手術を進めることが可能です。まるで体内に入って手術を行っているかのような感覚で手術を行うことができるロボットです。